戸数と棟数の混同

ブログテーマ:元、大京マンが業界の裏側を知り尽くした目線で、マンション購入に関する疑問や諸問題を解き明かし、後悔しないためのハウツーをご紹介・・・・原則として、毎月5と10の日に投稿しています。

テレビを視聴していると、出演者の言葉がとても気になります。「頑張りたいと思います」と言うスポーツ選手の話を聞いていて、「頑張ります」と言わないのは何故だろうなどと思ってしまいます。
ら抜き言葉は最も引っ掛かるもので、画面のスーパーには出演者が、ら抜きで話しても「ら」を挿入してあることに気付きます。TV局の良心なのでしょう。
また、「がっつり食べる」という言葉も定着しつつあるそうですが、個人的にはとても耳障りな言葉です。

ご相談者とお話ししているときも、日頃のクセで、つい言葉遣いが気になることが少なくありません。それは方言であったり、若者言葉であったりしますが、聞きかじりの業界用語を勘違いして使っている人もあります。今日は、そこへ焦点を当ててみました。

●知識を深めることは良いことですが・・・

戸数を「とすう」と発音する人があります。金物を「かねもの」という人もありました。戸数を「とすう」と湯桶読みにした人は、きっと棟数(とうすう)と混同したのだろうと思ったものです。
今日の記事は、こんな言葉の誤用を指摘したり、あげつらったりすることが目的ではありません。

マンション購入の計画を持つ人にとって、不動産取引や建築の専門知識、あるいは不動産の価値に関する知識を多く持つことは大事なことです。
しかしながら、生半可な勉強が災いのもとになる場合もある。そのことに留意しなければなりません。
「素人の生兵法」とか「生兵法は大怪我のもと」といった格言があるように、私たちはどう頑張っても専門家には敵わないということを忘れ、うかつにも素人判断で危うい行動をおこしがちです。それが「後悔先に立たず」の結果を招くこともあると肝に銘じるべきです。

売り手を信じるという場面はあらゆる商取引につきものですが、そこに至るまでには売り手を疑う慎重さも必要です。相手が有名業者だからと、鵜呑みにすべきではありません。大金をかける不動産取引では当然のことです。

●客を値踏みする営業マンを逆手に取ろう

モデルルームに滞在するプロの販売員は、乗って来たクルマのグレードや服装などからも顧客になる人か、ならない人かを瞬時に判断できると言います。記入を求める「来場者アンケート」の年収や現住所、現居形態、勤務先などの情報から本気度を探り当てるのも、プロの販売員なら当たり前にやってのけるのです。

ともあれ、営業マンは買い手を常に値踏みしています。その範囲には、御しやすい相手か手強い相手かの尺度もあります。
こちらが素人(大抵の買い手がそうですが)と見れば、御しやすいと判断。欠点を隠したり、こちらから欠点を指摘すれば、素直に認めず詭弁を弄したりする。これが営業マンの通弊と思った方がよいくらいです。
購入申し込みをキャンセルなどしようものなら、脅しとまでは言えないものの、キャンセルはとても迷惑だと、理由をでっちあげて迫ったりもして来ます。

相手がその気なら、こちらもしっかり信用調査をさせてもらいましょう。

とはいえ、あなたが「私を騙そうとしても駄目よ。こちらは理論武装しているセミプロなのだから」といった態度をとってもあまり効果がありません。片手間に勉強した程度では、毎日が不動産漬けの営業マンには敵わないのです。
だから、変に自分を飾ったり知識をひけらかしたりしても、相手にはお見通しと考えた方がいいのです。専門用語、例えば「平均坪単価はいくらですか」や「窓ガラスはLow-Eタイプですか」などの知ったかぶり発言はタブーと言ってよいでしょう。

知っていても知らないふりをした方が、担当者の姿勢や知識の度が窺えるものです。「敵を油断させよ」でしょうか?

営業マンには、都合の悪い部分は聞かれない限り答えない習性があります。特に欠点と自覚していることには触れて欲しくないという意識が強いと思った方が間違いありません。

そこで、気になる問題があっても、敢えて質問を我慢して先延ばししましょう。最後まで説明しようとしないなら信頼できないタイプかもしれません。

客からよく出る質問項目には予め答えを用意しています。また、先手を打って欠点を長所にすり替える説明を始めたりもします。いずれも、ズバリ「ここが欠点です」と言わないのが営業マンです。

また、営業マンは客からの値引き要求を恐れていますから、売れ行きが鈍くても好調なふりを装います。「週末はお客さまが多いですからねえ」と、さも「早くしないとなくなるよ」と言わんばかりです。受付時期が迫ると、「いつまでに結論をくれれば、ご希望住戸を抽選なくお買いになれるように配慮する」などと、大抵ウソの発言が飛び出します。

購入申し込みを見送ると、しばらくして「別の方で決まりましたが、すぐ上の部屋が空きましたから再度いかがですか」や「一度契約になったのですが、解約になりましたので」などと電話をかけて来ることもあります。

こうした一連の言動を見聞きして、信用できる営業マンかどうかを見極めるのです。

これは簡単なことではないかもしれませんが、ちょっとでも怪しいと思ったときは、「こう質問したら、営業マンはこう答えた」という情報―例えば「二重床でない構造」が気になるとしましょう。その点を問いただしたとき、営業マンがどう答えたかをしっかり記憶しておきましょう。それを私に下されば、ウソか誠か、もしくは知識の習熟度などを教えて差し上げることができます。もちろん無料です>>>笑い。

・・・・・今日はここまでです。タイトルと無縁の内容に思われてしまいそうな記事となりましたが、「敵を油断させよというスタンスで営業マンと接してはいかがというススメでした。ご購読ありがとうございました。ご質問・ご相談は「無料相談」のできる三井健太のマンション相談室(http://mituikenta.web.fc2.com)までお気軽にどうぞ。

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言葉の持つパワーは凄いものがあります。一言で人を動かしてしまう力があるのですから。言葉には、言うことを聞かない子供を一瞬で動かすような魔法があります。

人と人のコミュニケーションの手段は話すことと書くことです。この内、話すことは何とかできても、書くことは苦手だという人は多い。これが現実です。
しかし、ビジネスマンに書くことは欠かせないのです。企画書、報告書、稟議書、依頼文、連絡文、礼状、これらのどれかを毎日のように紙の上か電子メールとして書いています。書く中味を考える時間まで含めると、文章を書くことに充てる時間は結構長いのです。苦手などと言ってはおれません。

携帯電子メールで友人や恋人同士が連絡を取り合う姿は、ほほえましくもあります。毎日何十通もやりとりしているようです。世界中見渡しても、電子メールの交換をこれほど盛んにやっている国民はないといいます。
ともあれ、電子メールは、ほとんどが短い言葉のやりとりです。若い人同士では、絵文字や顔文字、自分たちだけが解ける暗号のようなプライベート言語まであります。

「電子メールは現代版短歌みたい」と言った人がいたが、同感です。
平安時代に作られた「源氏物語」の中に出て来る短歌のやりとり、これは当世風のメール交換と同じなのでしょう。昔から、日本人は文章で心を通い合わせて来たのです。
従って、日本人は文章にことのほか愛情やこだわりがあると言えますし、文章によって心を動かしたり動かされたりする国民であるとも言えそうです。

文章の目的は、他人を動かすことにあります。何か頼みごとをする場合、例えば結婚式の招待状。これは「祝いに来てくれ」ですし、年賀状も「私を覚えておいてくれ」という意図があると考えられます。また、企画書のような図表入りの文章でも会社の上司や取引先に企画を買ってもらいたいという目的があります。

文章の目的は、究極のところ「人を動かす」ことにあります。
人を動かす文章は、「分かりやすさ」が一番重要です。

文章の目標は、誰もが、正しく読め、素早く、簡単に理解できることです。特に、仕事で使う文章やビジネス文書の場合は、それさえ満たせば十分に合格なのです。
つまり「名文」ではなく、分かりやすくて明快な「明文」をめざせばよいと言えます。

本書では、明文であるための基本を具体的に、かつ分かりやすく解説しています。
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