カテゴリー:マンションと地震

1/2ページ

天災は忘れた頃にやって来る

このブログはマンション業界OBが業界の裏側を知り尽くした目線で、マンション購入に関する疑問や諸問題を解き明かし、後悔しないためのハウツーをご紹介・・・・原則として、毎月5と10の日に投稿しています。 1995年1月17日、阪神淡路大震災の起こった日です。あの日、神戸や西宮、芦屋、尼崎、宝塚などの大阪市以西の各都市では、一戸建て住宅の過半がペシャンコになり、高速道路が倒壊、昭和40年代の古いマンションの多くが全壊・半壊しました。 昨年は熊本県を震度7の大地震が襲いました。しかも、本震の後に余震でな […]

81年マンションの微妙な関係

このブログはマンション業界OBが業界の裏側を知り尽くした目線で、マンション購入に関する疑問や諸問題を解き明かし、後悔しないためのハウツーをご紹介・・・・原則として、毎月5と10の日に投稿しています。 ~~~~最近は更新回数を増やしていいます~~~ 読者の皆さんはよくご存知のことと思いますが、1981年を境にマンションは「旧、耐震基準」と「新、耐震基準」とに分かれます。 言うまでもないことですが、前年に建築基準法が改正されて「耐震基準」が強化され、1981年6月から施行されたのです。1978年(昭 […]

熊本地震「マンション崩壊」の映像を見て

ブログテーマ:マンション業界出身者が業界の裏側を知り尽くした目線で、マンション購入に関する疑問や諸問題を解き明かし、後悔しないためのハウツーをご紹介・・・・原則として、毎月5と10の日に投稿しています。 座屈(ざくつ)という、一般には聞きなれない建築用語があります。マンションの1階のピロティ―(建物を支える柱だけの空間。駐車場に利用される)が、2階から上の建物の重みでつぶれてしまうことを言います。 2016年4月14日をスタートに連発している熊本の大地震を伝えるTV報道で映し出されたのでご記憶の […]

営業マン諸君、耐震性の説明を省いてくれるな

ブログテーマ:元、大京マンが業界の裏側を知り尽くした目線で、マンション購入に関する疑問や諸問題を解き明かし、後悔しないためのハウツーをご紹介・・・・原則として、毎月5と10の日に投稿しています。 筆者に届く数々のご相談。その中に多いのは「耐震性」に関するものです。単に「耐震性が心配です。この物件はどうなのでしょうか」というものです。 基本的には、「耐震性に限らず、建築基準法に基づいて設計され、かつその点を行政が確認した後に工事が行われています」から何も問題ないのですが、買い手心理としては「本当に […]

地震リスクが高いと言われている今、マンションを資産として持つべきかの疑問に答えて?

ブログテーマ:元、大京マンが業界の裏側を知り尽くした目線で、マンション購入に関する疑問や諸問題を解き明かし、後悔しないためのハウツーをご紹介・・・・原則として、毎月5と10の日に投稿しています。 多額の借金をしてマンションを購入しても、巨大地震が来て住めなくなったら元も子もないと考える人が少なくないようです。その背景には、「想定地震被害」が複数の機関から発表されて過度に恐怖を与えられているからでしょう。 ●地震で怖い思いをした人がマンションを買っている? 「3.11地震のとき、古い賃貸マンション […]

地震予測報道にナーバスで取り越し苦労の感あり

ブログテーマ:元、大京マンが業界の裏側を知り尽くした目線で、マンション購入に関する疑問や諸問題を解き明かし、後悔しないためのハウツーをご紹介・・・・原則として、毎月5と10の日に投稿しています。 ●衝撃の地震予測が危機感を煽る 2012年4月18日、東京都は首都圏直下で起きるとされる「東京湾北部地震(国の中央防災会議が想定したもの。震度6強から7)」による「被害想定」を発表しました。それによれば、建物火災18万余、死者9700人、帰宅困難者517万人などとなっています。 その細部を覗くと、火災に […]

免震構造が定番になる?

ブログテーマ:元、大京マンが業界の裏側を知り尽くした目線で、マンション購入に関する疑問や諸問題を解き明かし、後悔しないためのハウツーをご紹介・・・・原則として、毎月5と10の日に投稿しています。 東日本大震災以降に発生したマグニチュード5以上の比較的大きな余震だけで、1年間に599回も発生したそうです。M6以上に限ると97回、M7以上は6回だったそうで、気象庁の見解では、「まだ収束に向かっているとは言えず、M7以上の余震の可能性も消えていない」とのこと。 一方、東大地震研究所は、首都圏直下型地震 […]

地震後もやっぱり強い東京湾岸マンション

ブログテーマ:元、大京マンが業界の裏側を知り尽くした目線で、マンション購入に関する疑問や諸問題を解き明かし、後悔しないためのハウツーをご紹介・・・・原則として、毎月5と10の日に投稿しています。 野村不動産が江東区の東雲地区で建設中の「プラウドタワー東雲(しののめ)キャナルコート」は10月1日にモデルルームを公開します。 これは3.11震災で敬遠気味とされたベイエリアに活気が戻って来るかどうかの試金石ともなる物件として業界も注目のマンションです。 詳しい内容は控えますが、52階建てで総戸数600 […]

液状化被害は内陸部にも/修復費用はどこから捻出するの?

ブログテーマ:元、大京マンが業界の裏側を知り尽くした目線で、マンション購入に関する疑問や諸問題を解き明かし、後悔しないためのハウツーをご紹介・・・・原則として、毎月5と10の日に投稿しています。  横浜市金沢区や、港北区、千葉県の我孫子市などでも液状化被害に遭っていた住宅があったらしいです。  これらの地域で、マンションの駐車場が大きく陥没した映像や、傾いた一戸建て住宅の映像、道路上のマンホールの浮きあがりなどの映像を見ました。  金沢区は湾岸エリアですが、港北区や我孫子市は内陸部の町です。なぜ […]

液状化の風評被害

海外では、東北地方が3.11の大地震で壊滅状態と伝わっている国もあるのだとか。そのために、東北地方にある工場では各種の工業製品が製造できなくなっていると誤解されているらしいのです。これも、いわゆる風評被害です。 さて、マンションにも風評被害かもしれないと感じることがあります。それは、液状化の問題で客足が遠のいたベイエリアのマンション販売現場のことです。 ベイエリアはライフラインが寸断されたら住めないのは事実です。しかし、今回の大地震では浦安市だけに被害が現れ、東京では起きなかったのです。その差は […]