荷物が増える家

ブログテーマ:マンション購入に関する疑問や各種問題を解き明かし、後悔しないためのハウツーをご紹介/構成:①マンション選びの重大ポイント②不動産業者と営業マン③一戸建てかマンションか④郊外か都心か⑤持ち家か借家か⑥購入資金⑦その他の疑問・悩みなど・・・について毎月5と10の日に投稿しています。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・よくあるご相談に、「ちょっと頑張って80㎡にするか、70㎡で我慢するかで悩んでいます」というのがあります。
どうせ買うなら広い方がいいけど、広い方は予算が増えてしまうので、そこで悩ましい状態になるのでしょう。
このようなケースでは、次のように答えることにしています。
「80㎡は80㎡なりに、100㎡でも100㎡なりに荷物が増えるものです。結局、狭さを感じるのは一緒なのです。70㎡しかなければ、なるべくモノを買わないようにしようという意識が働きます。80㎡を購入した場合、広くていいねと満足するのは最初のうちだけですよ」と。
一度便利さを味わってしまうと、捨てることができないモノが家の中にはたくさんありますね。AV機器、家電製品、パソコンなどは、大昔はなかったモノですが、もはや家庭の必需品になってしまい、捨てることができない代表です。
モノがあふれて困っている片づけ下手の家庭のために、プロの片づけ家さんが登場する世の中です。本当にモノが増えました。
しかし、なくてもよいようなモノまで、後生大事に置いている人も多いようです。
ともあれ、マンション販売の第一線には、収納に関するニーズの高さがはっきりと伝わってくると言います。皆さん、収納スペースの不足に不満を抱えて暮らしているようですねえ。
マンションの企画担当者は、お客様のニーズに応えるべく収納に関する工夫に余念がありません。
まずは、スペースを増やすというより、無駄なスペースができないような納め方とでも言えばいいでしょうか、納めるべき所に納めるモノの大きさや形を考えた収納庫の工夫ですね。
例えば、洗面所で使うティッシュペーパーの置き場、ドライヤーの置き場、リネン庫の棚の高さと段数、化粧品や化粧道具の納まりに合わせた収納スペース、ヘルスメーターの置き場など、キリがないほどです。
次は大型収納の設置です。外出から帰って部屋着に着替えるスペースにもなる大型のウォークインクローゼットがあったり、玄関には靴のままで入るシューズインクロークが設けられていたりと、マンション業者各社の工夫は種が尽きません。
収納スペースを多く確保すれば、それだけ居住面積が狭くなりますから、どちらも満足させたいとなれば、専有面積の広いマンションを選ぶことが必要になって来ます。
そうなれば、予算が膨らむという問題にぶつかります。
そこで、冒頭に述べたような考え方をお勧めしたいのです。収納スペースが少ない間取りを選べば、きっと置き家具を買って収納するでしょう。部屋はますます狭くなるでしょう。収納スペースがたっぷりあるような間取りを選べば、一杯になるまでモノを増やし続けるでしょう。そこが一杯になれば、居住空間を塞ぐでしょう。収納スペースがたっぷりあって、居住空間も広い間取りとなれば、予算は限りなく増えていくでしょう。
キリがないのです。ですから、「モノは増やさない」――この主義を貫くしかないのですね。・・・・・・・・・・・・・・・

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