２０１０年・事業主別マンション供給ランキング発表される

ブログテーマ：元、大京マンが業界の裏側を知り尽くした目線で、マンション購入に関する疑問や諸問題を解き明かし、後悔しないためのハウツーをご紹介／構成：①マンション選びの重大ポイント②不動産業者と営業マン③一戸建てかマンションか④郊外か都心か⑤持ち家か借家か⑥購入資金⑦その他の疑問・悩みなど・・・について毎月５と１０の日に投稿しています。・・・・・・・・・・・・このほど、恒例になっている「事業主別2010年・新築マンション供給戸数ランキング」が不動産経済研究所から発表された。
（注：供給は発売戸数のこと）・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
今年も「大京」がトップ（前年4091➜2010年5307戸）で、トップ10は、2位：三井不動産レジデンシャル（3002➜5037戸）、3位：野村不動産（2604➜5036戸）、4位：住友不動産（3959➜4727戸）、5位：藤和不動産（3587➜3380戸）、6位：大和ハウス（2076➜2411戸）、7位：三菱地所（2188➜2044戸）、8位：オリックス不動産（圏外➜2042戸）、9位：東急不動産（1312➜1877戸）、10位：東京建物（1349➜1744戸）となっている。
以下、20位までを紹介すると、プレサンスコーポレーション（大阪市）、近鉄不動産、コスモスイニシア、名鉄不動産、タカラレーベン（東京都）、あなぶき興産（高松市）、伊藤忠都市開発、ナイス（横浜市）、有楽土地、東レ建設となっている。前年20位以内にあって今回圏外になったのは、穴吹工務店、ゴールドクレスト、マリモ、積水ハウス、ＮＴＴ都市開発の5社。・・・・・・・・・・・・
大きくジャプアップしたのがプレサンスコーポレーションで、圏外から11位に。また、ベスト10企業は、三菱と藤和を除いて軒並み前年から戸数を伸ばしている。中でも三井不動産レジデンシャルと野村不動産は大きく増やし、首都圏では野村不動産が住友不動産に代わってトップに躍り出た。・・・・・・・・・・・・・・
尚、このブログで12月20日に触れた「マンション業界トップ、正確には供給戸数ナンバーワンの大京（2007年を除き30年間トップ）を凌駕する会社が誕生した。三菱地所グループと藤和不動産との合併により「三菱地所レジデンス」が2011年1月2日付けで活動を開始するという。これで、単純計算だが、大京の供給戸数を超えてランキングトップに躍り出ることになりそうだ」という記事から当てはめると、2010年の2社の発売戸数合計は5424戸となって大京を上回った。・・・・・・・・・・・・・
不動産経済研究所の分析では、上位２０社のシェアが55.9％で、2009年より6.6ポイント増え、大手の寡占化が一段と進んでいるという。2011年の業界地図はどうなるのか。・・・・・・・・・・・・・
販売好調が続いていることから新規プロジェクトが始動。先行指標である「新規着工件数」も既に増加傾向を見せているので、今年は間違いなく供給は増えるであろう。・・・・・
だが、かつての水準に戻ることは当分ないかもしれない。中堅企業が息を吹き返さない限り、大手のすき間を埋める供給物件は増えないであろうし、大手も急激に伸ばす計画はないという。そこに問題がある。・・・・・・・・・・・
首都圏の地域別発売戸数や、同・着工件数を見ていると大手は都心が供給の中心になっており、中堅サラリーマンは購入できる低価格帯の商品は依然として品薄感のままで推移するだろうと、予想できるからだ。・・・・・・
そうなると、少しくらい条件の悪いものでも買ってしまおうかと、郊外の「あまり立地条件が良いとは言えない」物件にも手を出してしまいがちになる。これは、買い手にとって良い傾向ではない。・・・・・
今回、ランキングに注目したのは、中小デベロッパーや新規参入組などがどのくらい登場するかであったが、期待は外れた。・・・・・・・・・・・・・・・
4000万円くらいまでのファミリータイプをお探しの人にとって、新築の物件選びは、しばらく難しい局面が続きそうだ。建売住宅や中古マンションも視野に入れながら幅広く検討することが必要かもしれない。・・・・・・・・・・・・・・・・・・

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