やっぱり新築と感じるのはどこか?

ブログテーマ:元、大京マンが業界の裏側を知り尽くした目線で、マンション購入に関する疑問や諸問題を解き明かし、後悔しないためのハウツーをご紹介・・・・原則として、毎月5と10の日に投稿しています。

リクルート社の「新築マンション契約者調査」によれば、設備の人気度上位に「浴室換気乾燥機、カメラ付きインターフォン、床暖房、ディスポーザー、フルオートバス、食器洗い乾燥機、ハンドシャワー水栓、IHクッキングヒーター、複層ガラスのワイドサッシ」などが挙がります。
共用の施設・設備と管理サービス分野では、「宅配ボックス、24時間使えるゴミステーション、コンシェルジュデスク、ゲストルーム、敷地内公園・庭園、キッズルーム、パーティルーム」などがランクされています。

これらは、中古マンションには全く見られないか、極めて少ないものであるため、「やっぱり新築マンションはいいねえ」となるようです。

これらの新築ならではの設備・サービスの中で、「設置例は少ないが、あると便利な設備・サービス」を取り上げてみます。

①朝刊配達サービスのあるマンション
「事前に指定された配達員が専用の鍵を利用して各住戸まで新聞を配達してくれるというサービス」を用意したのは、三井不動産レジデンシャルの「パークタワー八千代緑が丘291戸。2012年7月完成予定。31階建て」。
冬の朝、1階まで新聞を取りに行くのは想像するだけで大変。その必要がなく便利なサービスですね。

②各戸玄関のカメラ付きインターホン
1階の共用玄関にはカメラがあって、来客を室内のモニターで確認することができます。ここまでは、新築マンションなら例外なく装備されています。
では、各戸の玄関前はどうでしょうか?インターホンはあっても、カメラは付いていないため、誰が来たかの確認は音声のみとなるのが普通です。
その点、各戸の玄関前にもカメラを付けて室内でモニタリングできれば、インターホン子機を手に取らなくても来客の顔を確認することが可能になり、より安全となるわけです。
この方式の物件も稀に見られます。

③毎日24時間、同じ階でごみ出し可
各階にゴミステーションが設けられていて、曜日や時間を気にすることなく、ゴミを24時間好きな時に捨てられるマンションがあります。大型マンションでは、普通に見られるものですが、総戸数の少ない物件では導入が難しいのが実態です。

④室内外のトランクルームとシューズ・イン・クローク
住戸の玄関脇(外部)やバルコニーなどに設置された収納庫はトランクルームと称され、アウトドア用品や季節ものの収納に便利です。
また、玄関を入ってすぐの所に設けられているのが「シューズ・イン・クローク」。靴のままで入って、傘や靴、ゴルフバッグ、スキー用具といったものを出し入れすることができる収納庫です。
これらの収納庫は、広さや棚のサイズ・位置などにもよりますが、あると便利なアイテムのひとつと言えましょう。

⑤寝室の隣はバスルーム、キッチンの横は洗濯室
間取りの面では、家事の効率化を目指したものが人気です。主寝室には、ドアが2箇所にあり、片方は廊下に、他方は洗面脱衣室につながっています。
ウォークイン・クローゼットの奥にドアがあって、洗面脱衣室へ抜けられるというタイプもあります。こちらは吊るした服をかきわけるようにして進むというのが実際の姿のようで、理想的なのは「ドアを開けたらすぐ脱衣室」というタイプでしょう。
洗面脱衣室には、大抵のマンションで「洗濯機」が置けるようになっています。洗面脱衣室兼 洗濯室というわけです。これが、キッチンのすぐそばにあり、かつ一旦廊下に出なくてもドア1枚でつながっていると便利ですね。こちらは比較的多く見られます。
「動線」に配慮した間取りは、10年以上前から新築マンションに多く見られますが、様々な制約があって実現できないこともあり、稀少な部類に入るでしょう。
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