マンションの買い時はいつか?

ブログテーマ:元、大京マンが業界の裏側を知り尽くした目線で、マンション購入に関する疑問や諸問題を解き明かし、後悔しないためのハウツーをご紹介・・・・原則として、毎月5と10の日に投稿しています。

マンションのような高額商品は、衝動的に財布からお金を出してぽんと買うというわけには行きません。

全額現金で購入する人も、長期の住宅ローンを利用する人も、その人なりに考えて買うべきか否かを少しく迷い、ときに深く悩み、熟考して契約に至るものです。

マンションに限りませんが、商品を購入するときに悩むポイントは二つに集約されます。「どの品にするか」と「いま買うべきか否か」です。

今日は、後者の「いま買うべきか否か」について考えてみました。取り上げた理由は、マンション価格が急騰しているからです。

●アンケート調査によれば

2014年9月に実施されたリクルート社のアンケート調査では、買い時だと思う理由は次のようになっています。

「今後、消費税の引き上げがあるから」が32.8%、「価格が上がりそうだから」が16.7%、「物価が上昇しそうだから」が16.5%、「住宅ローン減税など税制優遇のメリットがあるから」15.9%、以下省略。

また、蛇足ながら同調査で家づくりのきっかけを聞いた結果をご紹介すると、「家が手狭になった」が21.0%、「子供が成長した」19.1%、「家賃が勿体ない・高い」18.9%、「子供が誕生した」13.5%、「結婚」12.9%などとなっています。

買い時だと思う人は、「(消費増税を含め)価格が上昇しそうだから、その前に」と考えていることが分かります。

●価格は既に高い
首都圏の新築マンション価格は2013年に前年比8%も急騰しました。2014年も引き続き上昇傾向にあると思われます。

物件個々に見ると、「地域相場の2~3割高は当たり前」、そんな印象が強く残る2014年でした。

これで高止まりしてくれたらいいのですが、まだ先がありそうです。

詳しくは前々回(1月5日)の記事「2015年以降のマンション市場を展望する」をご覧いただきたいのですが、おそらく2019年まで基調は変わらないと考えます。

とするなら、今の価格はまだマシとも言えるわけですから、買い時にあるという見方も誤りではないことになります。

中には2012年までの相場と大差のない、比較的安い印象を受ける物件も僅かながら見られます。運が良ければ、適正な価格で優良な物件を取得できる可能性は残っています。

一方では、相場上昇の中、「機を見る敏捷さ」なのか、「単なる利潤追求」なのかは分かりませんが、あからさまな値上げの動きも一部で見られます。

こうした情勢にあって、買い手が最も気を付けるべきは「高値掴み」をしないことです。

●当分見合わせるという選択肢も

筆者にご相談メールを寄せて下さる人の中には、「東京オリンピックが終わるまで待った方がよいかも」と悩みを打ち明ける人もあります。

建築費も地価も下落し、それがマンション価格に反映されるようになるのは2020年後半以降になると思います。

なぜなら、土地を購入してから着工までは平均して2年くらいかかるため、マンション価格はたちまち下がるわけではないからです。

仮に2019年で地価がピークに達し、その後下落に転じるとしても、十分な安値で仕入れられるのは2021年くらいかもしれません。その土地上のマンションが発売されるのは2023年というわけです。早くて2022年です。

一方、建築費は地価より先んじて下がる可能性がありますから、土地を下がりきらない値段で取得したとしても、建築費分で販売価格が下げられるかもしれません。

しかし、それでも安値の物件が出て来るのは2021年以降ではないかと予想しています。6~7年先のことです。

こうして考えて行くと、「待つ時間が長過ぎるなあ」と思わざるをえません。マンションを買いたいと思うきっかけは待ってくれないはずだからです。

「待てば海路の日和あり」ということわざがありますが、マンション購入には当てはまらない気がします。

物件選択は簡単でないものの、今はまだ購入へ向かうべき時と思います。

●買いたいときが買いどき

お金儲けの才能に恵まれた人や賭け事が得意な人が世の中にはたくさん居ると聞きます。身近なところにも、その種の御仁がいます。

未来やチャンスなどを読む才能に恵まれた人はともかく、そうでない人は今のような時期にどこへ拠り所を求めたらいいのでしょうか?

考えるほど混乱するばかりという人も見られます。また、急がないとますます高くなるという焦りが先走り、現場の営業マンの口車に乗せられてしまう人もあるようです。

こんなときは、「買い時はいつか」を考えない方が良いかもしれません。買い時は貴方にとって常に今だからです。

マンションを見学し、この場所、このマンションに住みたいと感じた、その気分を大事にすることですね。

「買いたい」そう思ったときが買い時というわけです。

・・・・今日はここまでです。ご購読ありがとうございました。ご質問・ご相談は「無料相談」のできる三井健太のマンション相談室(http://mituikenta.web.fc2.com)までお気軽にどうぞ。

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