不動産コレクターという名の富裕層

ブログテーマ:元、大京マンが業界の裏側を知り尽くした目線で、マンション購入に関する疑問や諸問題を解き明かし、後悔しないためのハウツーをご紹介・・・・原則として、毎月5と10の日に投稿しています。

世界には途轍もないお金持ちが存在しますが、彼らの多くが古美術品や宝飾品などを金に飽かせて収集し、コレクションとして持ち続けると聞きます。

決して転売目的で購入するわけではないというのです。それを眺めて楽しむとか、保有する喜びとか、永久に仲間入りできない筆者なぞには分からない金持ち心理があるようです。

不動産の世界にも、同様のコレクターがいる感じることがあります。

高級・高額マンションの購入者の多くは、自宅以外にも複数の不動産を保有し、その維持管理だけでも多額の費用がかかるというのに、滅多に手放すことはないと聞きます。

地方や郊外の本宅、東京都心の別宅、子供用のマンション、軽井沢の別荘、ハワイのコンドミニアムといった具合に、何軒も家を持っています。

これらの保有・購入目的は自己または家族等の使用であり、純粋の投資目的ではないのです。

都区内の高級マンション、中でもブランド地のプレミアム住戸の購入者の中には、この種の富裕層が何割かあるようです。最近は、ホテル代わりに東京都心のマンションを購入する外国人もあると聞きます。

富裕層と一口に言っても桁違いの差があるようなので、コレクション数も差があるのでしょう。中には、使わなくなったから売却するという人もあります。しかし、多くは売却に出さず、しばらく賃貸しておこうなどと、売り惜しみします。

ブランド地のブランドマンションや、都心のタワーマンションでランドマークになるような物件などは、ハイグレードであり、かつホテル並みのサービス付きといった価値あるマンションであるのが普通ですし、かつ稀少価値が高いので、手放すのは惜しいと考えるらしいのです。

購入時点でも、なぜ買ったか分からないような人がいるそうです。購入目的が曖昧模糊としていると、担当営業マンは異口同音に語ります。「貸すか」と問うと「貸さない」と言ったり、「どうするかは後で考える」と言ったりするそうです。

億ションの購入者には、ある種のコレクション趣味のような感覚の人がいるのです。買ったら手放さない。売らなければ困るという事情にもない。だから、中古の流通もない。たまにしか売りに出ないから高い。

このような特殊な階層が集まる物件は、値崩れもしにくいのです。

街で言えば、千代田区の番町、麹町など、港区の麻布、青山、赤坂の3A地区や六本木、三田、高輪、白金など、渋谷区では広尾、松濤、代々木などが該当します。

今日の話は、ちょっとした雑談でした。

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