値上がりするマンション

中古になっても買値を上回る価格で売却されたマンションが現実に多数存在する。東京に多く、残念ながら地方都市にはあまり見られない。東京圏でも、郊外になると値上がりしているものは少ない。もっとも、都心のマンションでも、軒並み値上がりしているわけではない。いずれにせよ、将来売却するときがあるなら、少しでも高く売りたいと考えるのが、人情というものだろう。
そのためには、購入時に最低条件として気を付けたいことがある。

①地域一番の立地条件かどうか
 地方都市に行くと、鉄道の駅に近いことが必ずしも良い立地というわけでもないが、買い物や病院、学校、高速道路の入り口などに「便利な場所」は、条件の一番にあげられるだろう。大都市圏は「駅近」が条件になる。今は、徒歩10分は近いとは言わないので注意したい。
②立派な外観かどうか
 完成したとき、少し離れた所からどう見えるか、威風堂々か、貧相な姿かは意外に見落としている人が多い。これは、未完成のときには完成予想図しか見てないので仕方ないが、できたら類似のマンションを紹介してもらって見学したらいいと思う。
③玄関に風格があるかどうか
 外観と併せて、デザインは大事な要素になっている。
④管理状態がどうであるか
 これは、管理が始まってみないと分からないとも言えるが、今からでもある程度は推測することができる。管理費の額、修繕費の額、戸数、管理人の駐在時間や管理会社の経験などから、総合的に判断するのであるが、少なくとも、金額が安いものは要注意。管理人常駐が望ましい。
⑤緑地スペースが多いかどうか
 ときが経つとともに、マンションの価値が上がるとしたら、それは地域に溶け込むことであるが、特に植樹した木々が成長し、マンションを包むようになったとき、外観が少々汚れてきても実に美しい住宅に映るものである。植栽がどのような計画かは是非注目してほしいところである。

 以上5点以外にも留意点はあるが、最低これだけはおさえておくべきである。それが後悔しないマンションの買い方である。

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