タワーマンションの中古価格

ブログテーマ:マンション購入に関する疑問や各種問題を解き明かし、後悔しないためのハウツーをご紹介/構成:①マンション選びの重大ポイント②不動産業者と営業マン③一戸建てかマンションか④郊外か都心か⑤持ち家か借家か⑥購入資金⑦その他の疑問・悩みなど・・・について毎月5と10の日に投稿しています。・・・・・・
業界では、20階建て以上のマンションを超高層マンションと分類している。最近、マスコミはタワーマンションと呼ぶようになった。とまれ、昔は稀少だった超高層マンションも、東京ではごく普通になってしまった。とはいえ、歴史は浅い。建物が完成してから何十年も経っていない。このため、分かっていないことがまだ沢山ある。
ゆえに、超高層マンションに恐ろしい欠点があると言ったら、きっと驚くに違いない。これは超高層に限らないが、10階程度の高層マンションでも、そこに住まう人の中に、流産する女性が多いとか、子供の外遊びが減って体力が向上しない、高所恐怖症ならぬ高所平気症の異常な子供が育っているなどといった、病理学的な研究結果が何度か発表されてきた。書籍が今年も販売されている。
また、超高層マンションは大規模修繕の時期が近付くと、積立金が足らなくなり臨時の集金が行なわれるなどといったうわさもあると聞く。超高層は、足場を組むだけでも多額の経費がかかるからというのが根拠だが、本当のところは分からない。
バブルがはじけて以降、急速に増えた超高層マンションだが、中古市場では物件個々の騰落に随分大きな差異が見られる。ある物件は、分譲時の価格から30%以上も高い値が付き、別の物件は半値になっている。この差は、どこから?
超高層マンションということだけで値打ちがあった時代は、もう遠い昔のことになってしまった。タワー以外のマンション同様に、超高層であること以外の別の要素、すなわち立地条件や環境、建物の構造・設計・デザイン性(プランニング)などの際立っているものだけが値上がりしているのである。
もちろん、超高層ならではの眺望の良さが今も阻害されていない住戸であれば、他の条件がすべて同じと仮定したら、その分がプラス要素になることは間違いない。
最近は、超高層ばかりが林立して、購入した時は素晴らしかった眺望がすっかり悪くなってしまったマンションも少なくないという。環境の変化がマンションの価値を下げてしまった典型である。今後も、同じようなことが起きるのだとしたら、分譲時にVIEWの価値を価格に大きくオンしたような部屋は選ばない方がいいのかもしれない。・・・・・・
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