「中古マンションは1981年以降のものにせよ」発言の誤り

ブログテーマ:マンション購入に関する疑問や各種問題を解き明かし、後悔しないためのハウツーをご紹介/構成:①マンション選びの重大ポイント②不動産業者と営業マン③一戸建てかマンションか④郊外か都心か⑤持ち家か借家か⑥購入資金⑦その他の疑問・悩みなど・・・について毎月5と10の日に投稿しています。・・・・・・偶然見たバラエティ番組で、某ジャーナリストが発言した内の一部がとても気になった。
それは、「中古マンションの狙い目」というテーマで話しているときのこと。注意したいのは1981年以降に建ったマンションにせよというもの。
1981年は、建築基準法の耐震基準が強化・改訂された年だ。これ以降の建物は、より耐震性が高いので安全というわけである。実際は、1981年以降に確認申請されたものということである。従って、建物の完成日で見たら、1982年以降、高層マンションなら普通は1983年以降のマンションということになる。
旧基準の建築確認を受けたマンションでも、1982年3月中に着工してしまえば、違法ではないという経過措置が取られた。そのような駆け込み着工で耐震性に問題あるマンションが、1983年に完成していたはずである。
従って、さらに安全を見るならば、1984年以降に完成した物件を選ぶのが良いことになる。
某ジャーナリストは、建築家でも不動産業者出身者でもないから、この辺りになると知らなくても当然かもしれないが、発言には注意しなければならない。
ともあれ、中古を検討する人は、2011年基準で言えば築27年より古いものは避ける方が安全と覚えておきたいものだ。・・・・・・・・
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