マンションの衝動買いも悪くない

ブログテーマ:マンション購入に関する疑問や各種問題を解き明かし、後悔しないためのハウツーをご紹介/構成:①マンション選びの重大ポイント②不動産業者と営業マン③一戸建てかマンションか④郊外か都心か⑤持ち家か借家か⑥購入資金⑦その他の疑問・悩みなど・・・について毎月5と10の日に投稿しています。

性格にもよるのだろうが、高額な買い物を衝動買いすることに抵抗をあまり感じない人というのがある。マンションを購入する場合でも同様で、一目惚れして初めての見学で即決してしまうタイプが現実にいる。
リクルート社の調べによれば、契約を決めるまでのモデルルームの見学件数は平均7件だそうである。中には30件という猛者(もさ?)もいるらしい。
熟慮型と衝動型の、どちらがいいかは一概には言えない部分があると私は思う。それぞれのメリットとデメリットを整理してみる。
<熟慮型のデメリット>
①あれこれ迷って、結局は良いものを手に入れることができない
どのマンションにも良い点と悪い点があるものだが、見過ぎると知らずしらず、それらの良い点ばかりを望んでしまい、理想が高くなってしまいがち。つまり、百点満点のマンションはどこにもないことは分かっていながら、いつの間にか『夢』の物件を求め、いつまでも決断できないという結果になってしまう。「下手の考え休むに似たり」の格言通りの行為で無意味なことも。快適住宅にいつまでも転居できず、不満が持続
②タイミングの悪い時に買うハメになることもある
半年前のあの物件が良かったと言っても後の祭り。また、金利が上がってしまい、去年の内に買っておけばよかったなどと後悔する。
<熟慮型のメリット>
①残り物に福あり、という幸運に当たる可能性がある
②よく考えた結果だからと、失敗しても納得感を持てるかも
<衝動買いのメリット>
①「思い立ったが吉日」の格言どおりの行為は、あまり悩まずにすむので苦労が小さ

②タイミングの良い買い物をする結果になりやすい
③早く買えば、それだけ幸せ気分に早く浸れる
<衝動買いのデメリット>
①「営業マンの口車に乗せられて」と後悔することもある
②物件の欠点に気付かずに後悔することもある
③「知らなかった。聞いていなかった」と腹を立てることも

決めるときは案外単純なもの。「L字型のキッチンが夢だったから」とか、「バルコニーで食事したハワイのホテルのシーンを思い出して」、「リビングが明るくて気持ち良い暮らしができるような気がしたから」といった「一目惚れ」が決め手になるのも現実だ。
その一方、条件をすべて満たしていても、好きになれない箇所が一つでもあると、「〇〇が気に入らなかった」で止めてしまうこともある。
何やら結婚と同じではないかという気になる。
熟慮した結果で一目惚れでなかった物件選ぶと、後悔するのではないかという気がする。「考えに考えた結果で選んだのがそれかよ」などと言われないようにしたいものである。

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