マンション価格に上昇の気配?

ブログテーマ:マンション購入に関する疑問や各種問題を解き明かし、後悔しないためのハウツーをご紹介/構成:①マンション選びの重大ポイント②不動産業者と営業マン③一戸建てかマンションか④郊外か都心か⑤持ち家か借家か⑥購入資金⑦その他の疑問・悩みなど・・・について毎月5と10の日に投稿しています。・・・・・・・・・・・・・・・・
前回も触れたが、首都圏の新築マンションが好調だ。即日完売物件も急増している。また、モデルルーム見学者に対するアンケート調査などから、今が買い時だと判断する人が増えているという。・・・・・
2000万円台後半で買える3LDKが郊外部で少し増加し、待ち焦がれていたかのように顧客が群がり始めたという情報も漏れ伝わって来る。・・・・・
マンションの売れ行きを支えているのは、「エコポイント性」や「低金利」、「住宅ローン減税」などだが、日銀の景気判断なども上向きで、ひと頃より先行きの安心感が広まっているのであろう。・・・・・
だが、こうなって来ると決まって起きる心配事がある。それは、価格の上昇である。マンション用地の争奪戦が起きて、地価が上がり、仕事が増え始めたゼネコンの建築費も上向きになりがちだ。・・・・・
不穏な中東情勢が原油価格の上昇に繋がり、原油価格の上昇は鉄鋼その他の価格高騰に繋がる。そうでなくても、新興国需要の高まりで原材料が高騰している。今後、建築費は上昇してくるかもしれない。とても嫌な予感がする。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
勿論、デベロッパーはつい数年前、価格高騰で苦い経験をしているので、土地・建物の供給価格の成り行きに体を預けてしまうような姿勢をとることはないが、販売が好調に推移すると、価格抑制努力が甘くなることは否めないであろう。つまり、ゼネコンとのネゴシエーションも弱くなり、土地購入に関しても地主の言いなりとは言わないが、抑制圧力が弱腰にならざるを得ないのである。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
私は、マンション購入を真剣に検討している人たちを煽るようなことを言うつもりはないが、どうせ購入するなら、今週から今秋までに決めた方が良いかもしれないと思う。それ以降になると、一段上の新価格になるのではないかと思うからだ。既に上昇トレンドに移行したという分析も出ているので、実はもっと時間の余裕はないのかもしれない。・・・・・・・・・・・・・・・・・・
但し、金利上昇の心配もある。ご承知のように、住宅ローンの金利は融資実行時点の金利が適用される。例えば、今日の購入時に1%でも、来年の引き渡し時に2%に上昇していたら2%での融資実行になる。そうなれば、家計に大きな狂いが生じる。・・・・・・・・・・・・・・・・・
マンション価格が急騰して販売不振状態になれば、再び価格は下落することになるのは間違いないが、その調整には3年以上を要するであろう。ということになれば、今回見送った人は、次の購入チャンスが来るのは3年先かもしれない。しかし、3年先に消費税の引き上げが行なわれる懸念がある。また、3年先に金利がさらに上がってしまうかもしれない。・・・・・・・・・・・・・・
いずれも不透明な情勢である。いつ決断するかは実に悩ましい問題である。・・・・・・・・・・・・・・・・
私は、あまりギャンブルが得意でないこともあり、こうした問題で機を見るに敏ではない。だから決まって言うアドバイスはこうだ。「欲しいとき、買いたい物が目の前にあるとき、それが買い時ですよ。但し、あまり背伸びしないで、少しでも安全側の計画を推進するしかない」と。・・・・・・・・・・・・・・・・

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