2011/4/6 東京ベイエリアのマンション人気に陰り?

ブログテーマ:元、大京マンが業界の裏側を知り尽くした目線で、マンション購入に関する疑問や諸問題を解き明かし、後悔しないためのハウツーをご紹介/構成:①マンション選びの重大ポイント②不動産業者と営業マン③一戸建てかマンションか④郊外か都心か⑤持ち家か借家か⑥購入資金⑦その他の疑問・悩みなど・・・について原則として毎月5と10の日に投稿しています。

「東京ベイエリアのマンション人気に陰り」―――このタイトルだけでピンと来る方もあることでしょう。今回の大震災で液状化被害のあった浦安市と、湾岸一帯のマンション群に関するニュースは、このエリアで購入を検討していた人たちをたじろがせているからです。

それだけではなく、既に契約締結した人たちの間にも不安が広がり、解約の意向を持つ人も多いようです。
3月に引き渡しを予定していた、あるベイエリアのマンションは修復のために引き渡しが1か月遅れるというのですが、その現状を見て恐くなったという買い手があります。大きな被害はなかったものの、コンクリートに亀裂が走っていたり、室内の石膏ボードが割れて壁のビニールクロスにしわが寄っていたりといった姿を見たからです。

東京圏全体では、3月の引き渡しに影響するようなマンションは殆どなかったと聞いていますが、本当のところはどうなのでしょうか。ベイエリアの物件だけが修復工事が必要になったということではないのかもしれません。

ともあれ、浦安市では、入居済み分譲マンションを含む住宅の多数が、液状化の影響で上下水道が使えなくなるなどの被害を受けました。そして、震災から3週間余り経った時点でも、JR京葉線「新浦安駅」周辺では、風呂やトイレを利用できず、不便な生活を強いられていると報道されています。

新浦安は東京駅までの通勤時間が20分弱と利便性が高く、市内に東京ディズニーランドもあり、「住みたい街」のランキングでは常に上位にある街。2011年の公示地価(3月発表済み)では、全国約26,000の調査地点のうち95%が下落する中で、新浦安駅周辺は上昇するところが目立ったほどの人気住宅地です。

その浦安市だけがひどく被災したということですが、他のベイエリアが安全という保証はどこにもありません。こうした報道や私のところに来たご相談事例などから考えてみると、この浦安市や、東京江東区・港区・品川区を含むベイエリア全体の人気が落ちることになるかもしれないと言わざるを得ません。

建物の構造自体に危険な状態が発生したわけではないとしても、液状化によるライフライン破壊が起きたら、と考えると敬遠する人が増えるのも仕方のないことでしょうし、その結果マンションを売却する際の価格にも影響する可能性が今後出てくるかもしれません。

尚、マンション業界大手は、近年ベイエリアで多数の供給を重ねており、今も大型マンションで販売中のものが少なくありません。売れ行きの悪化などの影響を受けることは必至でしょう。

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