「生まれた時から今の場所に住んでいる人は僅か8.9%」その意味は?

ブログテーマ:元、大京マンが業界の裏側を知り尽くした目線で、マンション購入に関する疑問や諸問題を解き明かし、後悔しないためのハウツーをご紹介・・・・原則として、毎月5と10の日に投稿しています。

最新の国勢調査(平成22年実施)の結果から分かった興味深いデータがあります。

タイトルの「生まれた時から今の場所に住んでいる人の割合」がそうです。
1位が山形県の22.9%、最下位(47位)は北海道の8.3%で44万人、46位が東京都で8.9%の101万人、45位:神奈川県9.6%で80万人、44位;大阪府10.1%の82万人となっています。

このブログでは、マンション選びに当たっては売却を想定してなさるよう何度も述べて来ました。7月30日の投稿では「住まいは買い替えを旨とすべし」とも書きました。その理由は、永住することはない、またはできないはずだからというものでした。
冒頭のデータは、その根拠となるものと言えるでしょう。

<転居の事由いろいろ>
同じ住所にずっと住み続けることがない理由で、「転勤」は一番先に思いつくものですが、転勤のない会社に勤めている人も将来転職して転勤のある会社に勤務するかもしれませんから、自分は該当しないとは言い切れないでしょう。
店舗を構えて自営している人も、永遠にそこで営業するかは分かりません。

また、家族構成の変化によって間取りや広さに不満を感じ、ワンランク上のマンションに変わりたいという願望から買い替えることもあるでしょう。

子供が行きたい中高校の所在地が自宅から遠いため、通学のしやすい場所に転居する必要が発生するかもしれません。
地震や大雨などの天災に遭遇して転居を余儀なくされることがないとも言えません。
近所の人との折り合いが悪くなって住みづらい状況から転居に踏み切ることも、稀かもしれない話ですが実際にある話です。
騒音や排気ガスなど、環境悪化のせいで脱出願望が芽生えるかもしれません。
中古マンションを購入したら予想以上に早く老朽化して障害が頻繁に起きることからストレスが溜まり、転居を選択することになったというようなこともあるかもしれません。

<買い替えしやすい住まい・マンション>
以上に述べたように、事情・理由は人それぞれですが、一生の間に予想外、想定外のことが起きる。それが人生というものでしょう。
その意味から、既述のように「住まいは買い替えを旨とすること」を購入条件の中に入れる方が賢明なのではないかと思うのです。

「売却しやすい住まいの条件」を考慮して家を買いましょうという提案ですが、その条件については、下記のWEBサイトにある「三井健太のマンション講座」で詳しく述べていますのでご高覧下さい。

また、現在検討中の方で将来のリセールバリュー(転売価値)について参考意見をお聞きになりたい方も、同サイトから「物件の評価(無料)」をご依頼ください。

・・・・・・今日はここまでです。ご購読ありがとうございました。三井健太のマンション相談室(http://mituikenta.web.fc2.com