消費税5%➔8%の影響

消費税の増税は既定路線のような状態にあると言ってよいかもしれません。最近、増税を見越して駆け込み的に活動している購入者もある。このように伝わってきました。
真偽のほどはともかく、やがて多くの買い手が駆け込む時期がやって来るのでしょう。

ところで、3%の増税はマンション価格にどれくらいの影響を与えるのでしょうか?ご承知のように、マンションにも消費税が課税されています。但し、それは建物部分のみで土地には課税されていません。従って、4000万円のマンションが単純に3%分120万円も上がるということではないのです。
マンション価格は、売買契約書などに「土地価格、建物価格、消費税」と分けて明示されます。販売用の価格表には区分していないケースも多いのですが、質問すれば教えてくれます。

本題に戻します。土地価格と建物価格は数値でいうと、実際どのような比率になっているのでしょうか?
言うまでもなく、地価の高い都心に建つマンションと地価の安い郊外マンションでは異なります。同じ面積で、建物のグレード・スペックがほぼ同じマンションがあるとして、一方の都心マンションの価格が5000万円、郊外マンションが3500万円とします。

郊外マンションの建物比率は70%前後が多いので、それを当てはめると、郊外マンションの建物価格は約2500万円、土地価格1000万円となります。

一方、都心マンションは、建物価格は同額の2500万円なので、土地価格は2500万円と計算できます。都心マンションの土地・建物比率は50%ずつとなるわけです。

建物価格は、郊外も都心も同じですから、本体2381万円、消費税119万円と分解できます。
建物価格が3%増税されると、2381万円×8%=190万円となり、190-119=71万円の値上がり(増税)という計算になります。
都心マンションは5000万円から5071万円に1.4%の値上がり、郊外マンションは3500万円から3571万円に2.0%の値上がりということになります。

この金額をどう見るかは人それぞれですが、一生を左右するかもしれない大きな買い物をしようという局面で、71万円によって決断を急がされるのはいかがなものでしょうか?
急ぐことには功罪両面があるかもしれない。そのことに思いを致らせてみましょう。

・・・・・今日はここまでです。ご購読ありがとうございました。ご質問・ご相談は三井健太のマンション相談室(http://mituikenta.web.fc2.com)までお気軽にどうぞ。
「無料相談」と「無料マンション評価サービス」等があります

★新築も中古も全国の物件検索はこちらが便利です➔(http://mituikenta.web.fc2.com/index2.html

★2012年3月18日WEB講座が更新されました
相談室サイトの「三井健太のマンション講座」に、以下の新タイトルが追加になっています。ご興味のある方は、覗いてみてください。
NEW講座 NO.61「こんな失敗・あんな失敗」