大京の順位が6位に後退。野村が初のトップ

ブログテーマ:元、大京マンが業界の裏側を知り尽くした目線で、マンション購入に関する疑問や諸問題を解き明かし、後悔しないためのハウツーをご紹介・・・・原則として、毎月5と10の日に投稿しています。

大京はかつて20年以上もの長きに亘り、新築マンション供給戸数で全国トップを続けました。このことを知る人は今どのくらいあるのでしょうか?

その数も驚くほどです。2000年は9007戸も供給していますが、これは2位の三井不動産(6149戸)を大きく引き離すものでした。ちなみに、10年前(2002年)のランキングを引っ張り出してみました。上位10社は、こんな顔ぶれでした。

1位:大京(7103戸) 2位:住友不動産(4580戸) 3位:穴吹工務店(4414戸) 4位:三井不動産(4350戸) 5位:藤和不動産=現、三菱地所レジデンス(4099戸) 6位:リクルートコスモス=現コスモスイニシア(3529戸) 7位:ダイア建設(3337戸) 8位:大和ハウス工業(3300戸) 9位:野村不動産(3064戸) 10位:ゴールドクレスト(2751戸)。
――大京が突出していますねえ。これは、この2年だけのことではありませんでした。

●2012年の事業主別ランキング発表される
では、2012年はどうだったでしょうか? 先ごろ、不動産経済研究所が発表したデータはこうです。
1位:野村不動産(6181戸) 2位:三井不動産レジデンシャル(5138戸) 3位:三菱地所レジデンス(4975戸) 4位:住友不動産(4209戸) 5位:大和ハウス工業(3176戸) 6位:大京(3130戸) 7位:あなぶき興産(2103戸) 8位:プレサンスコーポレーション(2006戸) 9位:近鉄不動産(2032戸) 10位:東急不動産(1765戸)
――大京は2010年も1位でしたが、2011年は4位、そして昨年はとうとうベスト5からも落ちて6位に後退しました。トップは野村不動産ですが、初めてのランキング1位です。

●野村不動産の躍進
時代は移り、マンションの大量生産はその必要がなくなりました。市場も減少傾向にあるはずです。その中にあって、野村不動産の躍進には衝撃を覚えます。

多分こうなるだろうと感じたのは、2年前でした。新ブランド「OHANA(おはな)」シリーズの立ち上げを発表したからです。
読者の中には、ご存知ない方もあると思いますので、簡単に紹介しますが、OHANAシリーズはプラウドシリーズと一線を画した、郊外で展開する普及型マンションです。
非難を恐れず言えば、マンションの「ユニクロ版」のような商品です。そこそこの品質を保ちながら価格は格安という商品なのです。

安く造るにはスケールメリットのある大規模建築が前提であるし、用地も安く仕入れなければならないので、おのずとパターンができてしまいます。
パターンとは、施工が日本一のコストダウン技法を持つ長谷工コーポレーションに発注、場所はすべて郊外というわけです。

これまでに、東京都東村山市141戸、神奈川県平塚市134戸、埼玉県ふじみ野市381戸、同 戸田市277戸、同 草加市127戸、東京都東大和市322戸、同 日野市151戸などで販売済みもしくは販売予定となっています。

話を元に戻しますが、大型開発を積極的に行うということは、戸数が伸びることを意味しますから、野村不動産がOHANAの展開を公表したとき、これでベスト3くらいに入るのだろうと予想しました。結果は、2011年が2位、そして昨年ついにトップに躍り出たのです。

もう数を追う時代ではないのに、野村不動産は順位だけでなく、全体戸数においても、2009年の2604戸から、2010年5036戸、2011年5034戸、2012年6181戸と大きく伸ばしているのです。
まさに衝撃的です。

少子高齢化時代、家余り時代などと言われる今日、これほど積極的な開発・供給の方針を続けるのは、どんな理由があるのでしょうか?

一定のマンション需要が今も根強くあるのは確かですから、そこを狙って事業展開するのは経営戦略として理解することはできますが、それにしても。

中小が担って来た市場が、リーマンショック後の大量倒産で供給が細りました。野村不動産は、この空白を埋めて需要に応えようという大義名分を得たのです。

やはり、これはビジネスチャンスをつかもうとする積極経営のなせる技ではないかと思えるのです。

●大京は量から質へ転換
かつて、日本一の販売力にものを言わせて圧倒的な供給戸数を誇って来た大京も、今は普通の会社になった感じがします。
昔の、一歩間違えばしつこいと非難されかねない営業スタイルが今も顔を出すときがあると聞きますが、私の知る猛烈営業はすっかり影を潜めたと言ってよいようです。

その代わり、商品の差別化に取り組む姿勢が近年は随分顕著になった気がします。

例えば、他社が例外的な採用でしかない先進設備やグレードの高い仕様を早くから標準化しています。
具体的には、Low-Eと呼ばれる薄い金属膜を張った複層ガラスが挙げられますが、どの物件でも採用していますし、フローリング材はワンランク上の突き板タイプを採用、またキッチンのカウンタートップも人造ではなく早くから天然石にしています。電気自動車用の充電設備の導入も一番早かったと思います。

また、ハードルが高く、僅か数例しかない「長期優良住宅」の認定マンションを発表(立川市のライオンズ立川グランフォート)したり、といった所にも表われています。

褒めすぎになってはいけないので、ここで終わりにしますが、大京の行動は将に、かつての戸数トップの企業が量から質に転じたことの証明であるかのようです。

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