無粋なマンションの駐車機械

ブログテーマ:元、大京マンが業界の裏側を知り尽くした目線で、マンション購入に関する疑問や諸問題を解き明かし、後悔しないためのハウツーをご紹介・・・・原則として、毎月5と10の日に投稿しています
マンションの評価の依頼を受けて調査に行ってみると、違和感というのか、抵抗を感じるマンションがあります。いくつかあるのですが、真っ先に挙げるのは機械式駐車場です。
今日は、機械式駐車施設について述べようと思います。

●平面駐車j場が造れないマンションの現実
マンションの戸数、すなわち世帯数に対して100%以上のニーズがあるの地方都市に対し、東京は30%もあるかどうかというほど少ないのが現状です。
地方都市は、公共交通網が発達していないため、一家にクルマが2台という家庭も少なくありません。
これに対し、東京では通勤にクルマを使う人は少なく、かつ個人以外のクルマ所有が多いため駐車場は常に不足気味。そのため、都区内の駐車料金は馬鹿がつくほど高いのもご存知のとおりです。

マンションの駐車場も、周辺エリアの相場に合わせた水準に設定されるため、都心マンションでは馬鹿高い料金になっています。

そのせいでしょう。都心マンションでは50%もあれば余ってしまうほどの実態があります。これは、クルマを持たない家庭が多いということの証左です。

少なくていい東京ではありますが、それでも敷地内に必要なだけ駐車場を確保するのは至難の業となっています。

狭い面積の中にマンション本体を造り、残りを駐輪場や駐車場に当てようとすると、実態としては余裕がほとんどなく、戸数の30%が限界といった例が大多数なのです。

●立体式の駐車場で必要台数を確保
ご承知のとおり、必要台数を確保するために、マンションではタワーパーキングや2~3段式機械式駐車、自走式立体駐車場などの形態が誕生しました。地下に格納するタイプもあります。

地下駐車場には、自走式と機械式駐車とがあります。地下格納は、クルマの保管上も防犯上も良い形式ですが、どちらにしても建築費は嵩みます。このため、地下格納は大規模マンションで誕生するケースを除くと、高級マンションに限られてしまいます。
自走式の立体駐車も敷地の広い大規模マンションに限られます。

●比較的割安な機械式駐車
駐車スペース確保に知恵を絞るデベロッパ―が、コスト計算から最も多く選択するのは3段式の機械式駐車です。

マンションの価値評価という仕事の関連で中古マンションを見学することがよくありますが、その際に感じるのが丸裸の駐車機械が敷地空間を塞いでいる「姿」を見たときの、言いようのない感情です。

殺伐、無味乾燥、無粋、適切な言葉が見当たらないのです。この感情はどこから来るのか、答えは中々見つかりません。

ここは住まいではないのか。機械工場でも、自動車整備工場でもないはず。それが青空の下で剥き出しのまま存在を誇示している。そのように見えて仕方ないのです。

●常緑樹の列で隠された機械式駐車場
ある中古マンションは、道路から機械式駐車場が見えません。多分あれは常緑樹なのだろうと勝手に想像し、企画したデベロッパ―の配慮に感動したことがあります。

見えなければ良いというだけの意味ではありません。緑は目にやさしいし、潤いを与えてくれると思うからです。住まいに不可欠な存在が緑です。

ともあれ、我がマンションの姿が自動車整備工場でなく、樹木に覆われた姿の方が良いはずです。そうなっているマンションの方が、地下に格納したマンションと同じとは言えないものの、機械剥き出しのマンションよりはプラスの価値があると言えないでしょうか?

駐車場を利用するしないに関わらず、買おうとしているマンションの駐車場に思いをいたすことは、少しでも価値あるマンションを選択しようとする人にとって無駄ではありません。

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