マンションは全体を見て買うもの

ブログテーマ:元、大京マンが業界の裏側を知り尽くした目線で、マンション購入に関する疑問や諸問題を解き明かし、後悔しないためのハウツーをご紹介・・・・原則として、毎月5と10の日に投稿しています。

マンションは区分所有権を買うものですが、感覚としては1棟の建物を買うものだと思います。今日は、この話をします。

●建て売り住宅は貧相に見える?

先ず、マンションと同じくらいの予算で買える建売り住宅を想像してみてください。
首都圏に限りませんが、マンション並みの価格で買える大都市の建売住宅は木造で3階建てが多いようです。
昔は、3階建てが許可されなかったのですが、今は規制が緩和され可能になりました。そのおかげで狭い敷地でも合計面積の大きな家が建てられるようになったというわけです。

そんなことから、東京都内には敷地面積が75㎡と狭小でも100㎡ほどの建て売り住宅が分譲されています。1階はガレージと玄関、2階と3階が居住スペースという構成が一般的です。このような建て売り住宅の外観を、皆さんはイメージできるでしょうか?

現在分譲中のものでなくても、狭小敷地の建て売りらしき一戸建て住宅をどこかでご覧になったことがあると思います。

その種の住宅は、似たようなデザインで数軒並んで建っています。いかにも安普請の家という印象であることも多いものです。その外観を見て、恰好いいとも高級とも感じる人はいないはずです。それでも、一戸建てにこだわる人は間取りや設備に惚れこんで購入するのでしょう。

●マンションは豪邸のようなものだ

一戸建ては、文字通り1軒が全体像として見られます。その点、マンションは1住戸の全体像は隠れます。代わって、百戸なら百戸、300戸のタワーなら300戸のタワー全体が我が家として浮かび上がります。

共用玄関、共用のロビーやラウンジ、エレベーターも我が家の一部です。1階の端の1室が我が家であっても、50階のタワーマンションが我が家でもあるのです。最上階には展望ラウンジがあるかもしれませんし、2階にはゲストルームがあるかもしれません。

3階建ての低層マンションでも、周囲の一戸建てと比べればその規模は数倍、いや10倍の大きさかもしれません。圧倒する大きさは、まさに豪邸です。

自分の家、それはイメージ的、感覚的に言えば「マンション全体の姿」を表わすのです。意識しているかいないかを問わず、マンションは1住戸の広さや間取り、階数を選択しているようでも、実は全体像を見ながら選んでいるものです。

●売りに出したとき買い手の反応は外観から始まる

仲介業者に案内されて買い手が我が家にやって来るときを想像してみましょう。

家に近づいて来ます。営業マンは、「あれが物件です」と見え始めた外観を遠くから指さすことでしょう。そのとき、いかにも立派な姿なのかありきたりの外観なのか、はたまた賃貸マンションと変わらないような貧相なデザインなのかなどが評価されそうです。

玄関に着きました。エントランスの豪華さに驚くのか、さらに、御影石の床やモニュメント、高価そうなソファやチェアがロビーに置いてあることでちょっとした感動を与えるのか、それとも飾り気もなく広さも最低限度の機能本位のエントランスとロビーなのかなどが評価されることでしょう。

このような検証を様々な角度からして行くと、マンションは全体を見て良し悪しが判定されてしまう一面が確かにあるのです。

●マンションの価値は外観・玄関デザインでも変動する

マンションの価値を決める要素は、立地条件ほか数点ありますが、そのひとつに「外観・玄関デザイン」を含めることは無理がないのです。

平たく言いましょう。人は物を買うとき、機能性を外すことはありませんが、同時にデザイン性も含めます。つまり、色が良いとか形がいい、恰好いい、個性的だといったような心理・感情を購買の決め手にしているのです。これは、マンションに限ったことではありません。

「あれが我が家です」と知人に示す場面があるとしたら、奥ゆかしい日本人は、「どうだ立派だろう。恰好いいだろう。すごいだろう」などの自慢の言葉を押し殺します。

そのような外観や玄関やロビー、ラウンジなどを持つマンションが相手を感動させ、購買意欲を高め、従って価格が強含みとなることは間違いありません。

マンション購入者は、何となく全体像を見て買っているのだとしたら、ここを意識して選択しておけば有利に売却することができるということでもあります。

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