高値でも前向きに検討すべきときか?

★高値でも前向きに検討すべきときか?

ブログテーマ:元、大京マンが業界の裏側を知り尽くした目線で、マンション購入に関する疑問や諸問題を解き明かし、後悔しないためのハウツーをご紹介・・・・原則として、毎月5と10の日に投稿しています。

最近、マンション価格が高騰していて、どこも高値になっています。高騰傾向に気付いたのは東日本大震災後の2012年でした。それでも、調査機関が毎月発表する市場動向のデータをチェックしていると、顕著な値上がり傾向は見られませんでした。
統計数字の中に隠れてしまう程度だったのです。ところが、昨年初頭には値上がり傾向が表面化しました。

言うまでもなく、新築マンション価格の集計対象は昨年と今年では異なります。昨年なかった郊外マンションが増えれば、一見するだけでは価格上昇が見えません。東京都内だけの比較でも、23区が減って都下で増えれば単純比較では、上昇したようには見えないのです。

比較するなら「定点観測」が必要ということになるのですが、エリアを細分化すればするほど比較がしにくいのです。新規供給があったりなかったり、駅前の高額マンションが去年はあったが今年はなく、今年は駅から10分以上のエリアで大量に販売されたりといった場合では、逆の低下という結果が出て来てしまうのです。

ともあれ、価格上昇傾向は間違いないと確信を持つに至ったのは1年少し前でした。デベロッパー側から「建築費が高くて困る」という声をたびたび耳にするようになったことも後押ししてくれました。

最初のうちは、立地条件に優れた特別な物件だけのことかと、つまり「用地費がきっと高かったのだろうし、仕様も設備も特別な高級マンションだからだろう」などと思ったりもしたのですが、次第にそうではないと確信を持つに至りました。

読者の皆さんならお分かりのことと思いますが、人手不足が人件費の上昇となって建築費を押し上げているからです。昨年11月のブログでも述べましたので、ここでは繰り返しませんが、当分その傾向が続き、かつ強まって行くことは間違いありません。

当然ながら、既に高値になっているマンション価格は一段と上がる可能性も強まっているのです。

これは歓迎すべきことではありません。「まずいなあ」そんなことを思う日々が続きます。開発・販売するマンション業者も困っています。建築費の高騰を価格に転嫁したくないのです。それが、どのような結果を招くかをよく知っているからです。

高値は、トコロテン式に購入地域を外へ押し出す結果を招きます。最近多いご相談は、「希望地域では見つからず、とうとうここに辿り着きましたが、知らない土地なので不安です」といった類です。

マンションの新規供給が増えていますが、そのエリア分布を見ると、郊外が増えつつあるようです。都心・準都心は高くて手が出ないと感じる人たちは、いやでも郊外マンションに目を向けざるを得ないのでしょう。

まだそこまでの逼迫感がないと思う人も、もたついていたら外へ押し出されてしまうかもしれません。その観点から言えば、希望地域の物件があるなら、少し高いなと思われる物でも前向きに検討すべきなのかもしれません。

ただ、その場合に気を付けたいことがあります。それは、「どうせ高い物件を買うなら、特長のある、或いは付加価値の高い物件」を選ぶべきということです。慌てて価値に見合わない割高物件、逆に言えば「高くないが品質で劣る物件」に手を出してしまわない慎重さが必須です。

株式売買とは違うのです。午前と午後で価格が変わるというほどのスピードで急騰することはありません。また、発売済みのマンションが途中から値上げされることもありません。急ぐべきときではありますが、焦る必要もないのです。

・・・・・今日はここまでです。ご購読ありがとうございました。ご質問・ご相談は「無料相談」のできる三井健太のマンション相談室(http://mituikenta.web.fc2.com)までお気軽にどうぞ。

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