中庸のマンション選び

ブログテーマ:元、大京マンが業界の裏側を知り尽くした目線で、マンション購入に関する疑問や諸問題を解き明かし、後悔しないためのハウツーをご紹介・・・・原則として、毎月5と10の日に投稿しています。

物事には「中庸」という視点もあります。 立地条件を極端に優先すれば、広さが足りないことになりましょうし、広さと価格の安さを優先すれば立地の良い物件を手にすることはできないでしょうから、ほどほどのところでバランスを取るということが必要になるのです。

●あちら立てれば、こちらが立たぬ

東京都心の高級邸宅地、例えば3A地区と言われる麻布・青山・赤坂(港区)や渋谷区の松濤・神宮前、千代田区の番町などに建てられる物件でも、非の打ちどころのないマンションはないものです。

駅に近いと繁華街の喧騒と隣り合わせであるとか、ビルの谷間になっているという場合がありますし、邸宅街の敷地はマンション用地としては決して広くはありませんし、道幅も狭いことが多いので、日照やプライバシーに問題のあるケースも少なくありません。

また、敷地の形状によっては、日本人が大好きな南向きでなく、北向き住戸ができてしまうこともあります。

都心からは少し離れた人気の駅・街、例えば「住んでみたい街ランキング」の上位に必ず入る「吉祥寺」や「自由が丘」などでは、駅から徒歩10分以内に新規開発する余地はなく、中古マンションでも売り物が少ないため、住みたくても住める家がありません。

目を付けていた中古マンションに売り物が出たという仲介業者からの情報に小躍りした瞬間、中古とは思えない高い価格であったりもします。

人気の街で稀に新規開発されるマンションは、駅にも近く利便性は申し分ないものの、300㎡もない狭小敷地にペンシルビルのような貧相な建物であったり、住戸面積もコンパクトなものばかりで希望の広さからは遠かったりします。

地震や液状化などへの不安から、考えられないと見向きもしなかったベイエリアの物件に触れる機会があった人が価格の安さから心が動かされたり、その反対に、倉庫街のような環境が好きになれず見送ったりというケースもあります。

駅前のタワーマンションの存在感やモデルルームの見学で設備の良さに惚れたものの、下町の古いさびれた街並みに抵抗があるうえ、価格は結構高いなと感じて止めたという人もあります。

ブランドマンションで、建物規模も大きく、設備も充実しグレードも中級以上、間取りも気に入り、かつ価格も予算内であるので気持ちが前向きになったが、現地が首都高速道路沿いなので、防音サッシの性能が高いとはいえども窓が開けられない。どうしたものかと悩んでいる人もいます。

このような例を挙げて行くとキリがないのですが、マンションに非の打ちどころがないものなど存在しないのです。 よしんば、そのような物件があったとしても、価格は予算をはるかに超えるものだったりします。

●優先順位を決めて選ぶ。枝葉末節は捨てる

「あちら立てればこちらが立たず」、若しくは「帯に短しタスキに長し」、それがマンションの実態であることは、誰もが知っていることです。しかし、知らず知らず「ないものねだり」をしたり、「あれもこれも」と欲張ってしまったりするものです。

一生に2度あるかどうかの大きな買い物をするときの人の心理としては当然のことです。

しかし、ありえないものを求めたり、欲張りも度を過ぎたりすれば、マイホームを現実のものにすることはできません。

そこで大事なことは、購入条件に優先順位を設けて探すことです。優先順位は個人差のあることでもあるので、ここでは触れませんが、条件の下位にある条件は捨てる覚悟を持つことです。

つまり、「そこは気に入らないが、枝葉末節の項目だから」と自分に言い聞かせることが大切なのです。

条件や検討項目が多ければ多いほど複雑になり、煩雑になって考えがまとまらなくなるものですが、枝葉末節を捨てて大事な項目だけに絞ると、思いのほかバランスよく候補物件を決めることができます。

「欲しかったディスポーザーとミストサウナのない物件になってしまったけれど、駅まで遠からず近からずの高台にあって、日当たりの良い部屋が無理をしないで買えた」とか、「本当はオープンキッチンタイプの間取りが条件だったけれど、予算内の部屋は独立型ばかり。でも、駅まで3分と近く便利だし、東向きだが、開放感があるロケーションも悪くない。案外、これは良い買い物をしたかもしれない」などと、結果は喜ばしいことになるのです。

●どれが枝葉末節なのかが分からないときは?

「枝葉末節」と考えてよいものと重要なものとの区別ができないでいる人もあるようです。

ここではプライバシーの問題にもなるので、具体的には書けませんが、ご相談者の中には、小さな問題を気にし過ぎて混乱を来たしていると思われる人もいます。

また、聞きかじった知識が邪魔をするということもあります。すべてが重要に思ってしまうということなのかもしれませんし、完全主義に陥ってしまっているからかもしれません。

重要なことと無視してもよいこと、あるいは軽視はできないが頭から外してよいことなどといった仕分けがうまくできないでいるのでしょう。

このようなときは、筆者を利用していただくのが早道かもしれません。

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