首都圏全域でマンション価格が高騰

ブログテーマ:元、大京マンが業界の裏側を知り尽くした目線で、マンション購入に関する疑問や諸問題を解き明かし、後悔しないためのハウツーをご紹介・・・・原則として、毎月5と10の日に投稿しています。

以前このブログで紹介した「昨年の新築価格は前年比8%も上昇」その後を調べてみました。

●全域で価格上昇がくっきり

不動産経済研究所の継続調査によれば、「8%上昇」の大半は東京都区内の上昇で占めており、周辺部にはまだ波及していませんでした。

今年に入って、これが全域に広がっていることが同社発表の数値で裏付けられました。

1~6月のみのデータ(1坪当たり単価)を3年分比べてみます。
(単位は万円)( )が前年同期比

東京都区部:@262.0[→]@280.5(+7.0%)[→]@287.8万円(+2.6%)
東京市部 :@184.1[→]@188.1(+2.1%)[→]@204.2万円(+8.6%)
神奈川県 :@184.6[→]@190.7(+2.1%)[→]@201.3万円(+5.5%)
埼玉県  :@176.6[→]@171.6(▲2.8%)[→]@183.2万円(+7.3%)
千葉県  :@158.1[→]@158.4(+0.2%)[→]@170.0万円(+7.3%)

首都圏全体:@212.2[→]@221.8(+4.5%)[→]@233.3万円(+5.2%)

昨年1~6月の値上がり率は、都区部だけが突出していますが、今年の同期は全域で大幅に上昇しました。

都区部はややスピードダウンしたものの、それでも2年前に比べると9.8%の大幅アップです。東京市部も、2年前に比べ10.9%アップ、神奈川県は同9.0%アップ、埼玉県は同3.7%アップ、千葉県が同7.5%アップとなっています。

今年後半はどのようなデータが出て来るのでしょうか? 筆者の予想は、「上昇トレンドは変わらず」です。

●高いなと思っても・・・
この状況を踏まえて今後どうすればいいのか、は昨年12月10日のブログで述べた「当分買わないという選択の是非」から一部抜粋して整理してみましょう。

      ▼ ▼ ▼

仮に当分マンション探しは休止するとして、その是非を検討してみましょう。

まず、休止期間は何年になってしまうかという問題が直ちに浮かびます。

買い手の中には、年齢の壁を感じ始めた人もいるはずです。最長35年の住宅ローンが厳しい人、つまり65歳くらいまでにはローンを完済したいという場合、逆算すれば30歳になりますから、40歳になってしまった人は既に25年でローンを組まなくてはなりません。

住宅ローンは80歳完済が条件なので、40歳の借り手も35年ローンを組むことは可能です。しかし、それでは人生設計を根本から練り直す必要があり、あまり長く組むのはどうかと考えているように感じます。

そのような人にとっては、あと5年も待つというような事態は避けたいはずです。

何より、より快適な暮らしを諦め、現状で我慢することになります。そのことで家族に理解を求めるのが大変です。買い手によっては、父・夫の威厳を保てないと考えるかもしれません。

(以下、略)

高いなと思っても決断を急ぐべきときなのでしょう。 ただ、物件選びは慎重にしなければなりません。

最近、営業マンに急かされて契約したが解約しようか悩んでいるという声もよく届くのです。

難しいことかもしれませんが、焦りは禁物です。「急げ。けれど焦るな」が合言葉です。

判断に迷ったらお気軽にご相談ください。

●当分買わないことのデメリット

現状に留まることは、心理的には本来ラクなものです。しかし、一度マンション買うぞと家族に夢を見させてしまったあとでは、逆に後退することへの抵抗は大きいものです。

とまれ、当分買わないと決めたときのデメリットを整理してみましょう。上述のローン問題を含めて、以下のようなことが考えられます。

①住宅ローンの期間短縮の可能性が高まる

②金利上昇の可能性もある (景気回復が物価上昇につながる可能性。デフレを脱却した先には、金利上昇期へ移行する可能性がある)

③価格が一段と上がる可能性が高い

④耐震性の低い建物(古い賃貸マンションなど)で不安を感じながら住み続ける

?狭い住宅で我慢する暮らしを続ける

⑥古い設備で不便な暮らしに甘んじる

●今買わないと2020年まで買えないかも

昨年11月10日と15日の記事を読み返して頂きたいのですが、2020年までは首都圏にミニバブルが来る危険が高いのです。(実は一部のエリアで既にその兆候が見られます)

従って、当分買わないと決め局面転換を待つとしたら、その時期は2020年頃になるかもしれません。

考えたくない予想ですが、本当にそうなった場合でも、その先には必ず価格の調整局面がやって来ます。

ただ、高値に張り付いてしまうかもしれません。つまり、上昇した価格が下がったとしても、元のレベルまでは戻らないかもしれないとも思うのです。

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