2月5日PartⅡ「転勤で自宅を賃貸。住宅ローンはどうなる?」

ブログテーマ:マンション業界出身者が業界の裏側を知り尽くした目線で、マンション購入に関する疑問や諸問題を解き明かし、後悔しないためのハウツーをご紹介・・・・原則として、毎月5と10の日に投稿しています。

最近あったご相談の中から、今日は「転勤で空いた自宅を賃貸したいのですが、住宅ローンの扱いに悩んでいます」を取り上げてみました。

●転勤で自宅マンションを賃貸することにしたが・・・

いずれ戻って来たときに住むかどうかは分からないが、とりあえずは売却せずに賃貸しようと思うという人は多いと思います。

この場合、住宅ローンをアパートローンに借り換える必要があるかという問題です。

自分が住む目的で利用した住宅ローンなので、賃貸用のアパートローンとは条件が違います。

簡単に言えば、アパートローンは金利が高いのですね。それを低利の自己居住用・住宅ローンのまま賃貸したら契約違反になるのではと心配する人は少なくないようです。

アパートローンの金利は、2015年12月30日現在で2.5%(オリックス銀行、5年固定特約型の場合)もします。自己居住用の住宅ローンが1%未満であることと比較したら、大きな差になります。

賃料が入るので返済は可能であるとしても、抵抗感はずいぶん強いことでしょう。何しろ、居住用のローンは1%未満なのですから。

●転勤族は保護される

実際はどうなのでしょうか? 「転勤の為の賃貸」は認められるのです。

「転勤になったら、金利が上がる」という話は聞いたことが有りません。賃貸することにしたら金利の高いローンに切り換え(借り換え)しなければならないとしたら、転勤族は家を買えなくなってしまいます。

「賃貸の動機が転勤によるもの」、「賃貸するマンションに住民票があった」ということであれば認めてくれます。

ただし、転勤の辞令等の提出を求める銀行もあると聞きます。

心配な人は、名前を明かさずに銀行で相談してみてはいかがでしょうか?