マンション探しのエネルギーは半端でない

ソニー不動産のリノベーション

ブログテーマ:マンション業界出身者が業界の裏側を知り尽くした目線で、マンション購入に関する疑問や諸問題を解き明かし、後悔しないためのハウツーをご紹介・・・・原則として、毎月5と10の日に投稿しています。

ご相談者にお会いしてお話を聞くとき、多くの方に共通する雰囲気を感じることがあります。

それは「ある種の疲れ」のようなものです。面談でのご相談は有料なので、たとえ何千円でも無駄な出費はしたくないと考えるのが普通でしょうから、それを惜しまずお会い下さる理由のひとつに、「探し疲れ」があるのです。

「あばたもえくぼ」というと適切ではないかもしれませんが、少なくとも欠点に気付かずに初めての見学物件を見て一目惚れし、契約まで一気に進んでしまう人もあります。このような場合は、エネルギーをあまり使わず一気にゴールまで達してしまうことになります。

しかし、マイホームに百点満点はありません。「帯に短したすきに長し」というか、「あちら立てればこちらが立たぬ」のが普通のことです。決して理想を求め過ぎていないにも関わらず、決断に至るには妥協の度が大き過ぎるため「多数の物件を前に検討しては止め」を繰り返してしまう人の方がはるかに多いのです。

マンション探しの道は長い坂のようです。「重い荷物を背負って千里の道を歩むがごとし」の人生訓を持ち出すと大げさすぎるかもしれませんが、そのくらいの心の負担に苦しんでしまう買い手は少なくないのです。

ご相談者の経緯をお聞きするたびに、マンション探しは疲れるものと同情を禁じ得ません。

値上がりが急だからでしょうか?いいえ、値上がりが急で早く手を打たないと一生マンションは持てないと感じるくらいなら、むしろ「何でもいいから買ってしまえ」のような心境になるはずです。

理由は、そこではないのです。インターネット」が普及し、簡単に物件を見つけられる時代になったのに、なぜ「疲れ果てる」ほどのエネルギーを要するのでしょうか?

筆者は、インターネットで簡単に情報収集ができてしまうことに原因があるように思います。

インターネットの時代になる前から、「情報過多」は「情報洪水」となって混乱を招くと言われて来ました。有用な情報とそうでない情報を取捨選択する、あるいは見分ける技能が新たに必要になったのです。

インターネットは、一方で情報の取捨選択を容易にしてくれる反面、使い方を誤ると洪水に飲み込まれてしまう諸刃の剣です。

筆者も四六時中パソコンの前に座り、調べものをしながら文章を書く仕事をしていることもあり、インターネットで様々な情報に触れます。深いことは分からないが、簡単なことなら短時間で調べられる。実に便利なツールです。

しかし、情報は玉石混淆。そう感じることも多く、気を付けないと誤った知識や情報に振り回される人もあるだろうと他人事ながら心配になります。

インターネット上では、誰でも何の制限も受けずに自由に、いわば勝手気ままにメッセージを発信することができる仕組みになっています。それが犯罪を誘発したりもしています。ご存知のように使い方を誤ると恐ろしいものでもあります。

情報や他人の知見を入手できると同時に、それを断りなく自分のものとして再発進している例にも気づきます。その種の「パクリ」意見・感想には底の浅さが見て取れます。

マンションに関する知識や情報については目に余るものが多く、「危険だなあ」と感じつつ不快な思いも抱きます。あまり見ないようにしていますが、掲示板にはとりわけ極論も多く、中には気分が悪くなるときさえあります。

断定的な物言いは、人を説得する力があると言いますから、「こんなふうに言われたら、さほどでないことでも聞いた人は信じてしまうことだろう」と感じる投稿も多いと気付きます。

無論、正しい情報もたくさんあるわけですから、利用しない手はないのですが、それらを整理統合することが苦手な人や、本来は苦手ではないのに、何かが邪魔して整理できないままの人が混乱の渦に巻き込まれるのでしょう。

「気になる物件をインターネットや一般広告で見つけるたびにモデルルーム訪問や内覧に動き、そして最後は止める」の繰り返し。

言わずもがな、物件情報サイトには「ここが悪い。ここが欠点」とは記載されていません。広告の性格上、都合の悪いことは公表しないのです。面積や駅から何分などという事実は誇張なく告げなければなりませんが、新築マンションの販売においては、予告広告と断れば価格を隠して広告することは合法です。

「良くない物件だけど、見学に来て下さい」という広告はないのです。

だから、結果的に無駄な時間と労力を、つまりエネルギーを消費させられるというわけです。価格だけではありません。早くから予告広告を流し、期待感を募りながら情報を小出しにして行くという新築マンションの販売の仕方は業界の常道です。

「マンション探しを始めて1年経ちましたが、疲れました。しばらく休養します」?―このような声もときどき耳にします。

また、仕事で忙しい主人は妻にお任せ。責任を感じた妻は、より慎重に行動する、より安全な道を探す。その結果、中々ゴールに達しない。コースをしばしば外れ、時間ばかりが経つ。焦る。営業マンに急かされる。結果的に、あり得ない結論を出してしまい後悔する。このような人も少なくないのが実態です。

広告ではなく、物件批評的な情報もインターネット上で見かけますが、売主の提灯持ち的な人なのかどうか、広告と同じように「褒めたたえる」記事しかありません。

例外的に、「言いたい放題」の記事を書いているブロガーさんもありますが、それは一面だけの批判に過ぎず、買い手にとってあまり有用とは思えないのです。

辛口の評論で鳴らす専門家は、あら探しがお好みなんか、こちらもどうかと思ったりします。

買い手の事情や立場に即して的確な意見を述べるのは不可能なので、あくまで一般論を述べるしかないのでしょう。 「貴方の場合はこうだ。こうした方がよい」そんな情報は探すだけ無駄というものです。

筆者がこの仕事を始めた動機は、「買い手の迷いを解くための知識と情報を提供するとともに、それらを整理して考えをまとめる代行者になろう」でした。つまり、一般論を語るだけでなく、究極のパーソナルサービスを目指したのです。若いころ、マンションの買い手を観察しながら、そんな思いに至ったことが根底にありました。

しかし、利を追わなければならない立場ではできない仕事でしたが、その時が6年前にやってきました。そして始めたブログです。

ご相談者のご質問に分かりやすくお答えし、物件の評価を客観的に行うことでご相談者の冷静な判断に役立てる。筆者の仕事を端的に表現すると、こんなことでしょうか? おかげで何千人もの方のパーソナルなご依頼にお答えし、少しはお役に立って来られたのではないかと自負しているところです。

筆者とのご縁がなく、今も迷宮に入り込んだままの方が大勢いるのだろうなあと思うのは傲岸なことでしょうか? もし、そのような方はもういないと知れば筆者は引退するだけですが、少なからずお困りの方が今もいるのは確かです。

取り散らかした状態にある、迷宮の中にある、良い物件は少ないが妥協するしかないのか、それとも青い鳥を探し続けるべきなのかなどと悩んでいる、そんな方たちがこのブログに気づき、筆者にご相談下されば、きっと無駄なエネルギーを使わずに済むはずです。きっと遠回りをせずに済むはずです。

 ・・・・今日はここまでです。ご購読ありがとうございました。ご質問・ご相談は「無料相談」のできる三井健太のマンション相談室(http://mituikenta.web.fc2.com)までお気軽にどうぞ。

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溢れる情報で混乱を来たしそうなとき、物件の価値を筆者の冷徹で公平・客観的な観点からの評価コメントをお読みいただいた結果、「頭の中が整理できた、先入観や固定観念、誤解などが氷解した、悩みがすっきりした、前に進めそうだ、これで無料とは驚きと感謝」等のお声をたくさん頂いています。

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