7/10(1)リフォームで「第2洗面所」を考えてみよう

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出勤と登校のために同時刻に家を出る親子の間で、朝は洗面所もトイレも使用が重なってしまう、そんなご家庭は少なくないはずです。筆者の家もそうでしたが、あまり困ることはありませんでした。

洗面所が2か所あったからです。といっても、二つ目の洗面所はトイレが広く洗面所を兼ねていたのです。

先に子供がトイレを使い、その後は脱衣所にある洗面所i移動してを使っていました。化粧も洗面所でしていたようです。筆者はたいして時間がかからないものの、娘が出た後のトイレでゆっくりと歯磨きから洗面、髭剃り、整髪まで済ませたものです。

トイレの幅は普通なら900ミリ~1000ミリしかありません。手洗いカウンターのついたタイプでも、下の写真のように奥行きが浅いので、幅を広げなくても納まってしまうのです。間取り図からご想像いただけるでしょう。

トイレ手洗い.jpg
7・10ブログ用図面 (4).png

しかし、次の写真のような洗面ボウルを設置しようとすれば、ボウルの直径が300ミリはあるので、カウンターの奥行は500ミリ~550ミリ必要になるはずです。

洗面ボウル.jpg

とすると、トイレの幅(上図で言えば、廊下から見た奥行)が1400~1500は必要になるでしょう。

トイレをギリギリの大きさに抑え、できるだけ個室の方を広くする、あるいはクローゼットを大きく取るというのが合理的な考え方であるわけですが、もし犠牲がさほど大きくないならトイレを大きくすることを勧めます。

窮屈な住まいでも、どこかに広くて豪華な部分が1点でもあると、ユーザーはリッチな気分に浸れるものだからです。

ウオークイン・クローゼットもリッチな気分にさせる設計アイテムです。読者の皆さんも間取り図を見て、あるいはモデルルームをご覧になって、ウオークイン・クローゼットに軽い感動を覚えた記憶がなかったでしょうか?

賃貸マンションに住んでいる人にはウオークイン・クローゼットが珍しいものであり、分譲は違うなと感じる部分なのでしょう。デベロッパーも購入者の声を反映させるべく人気の高いウオークイン・クローゼットを定番にしているのです。

下足のまま入れる玄関のクローク(シューズイン・クローク)も同様です。靴が100足も置けそうな棚の段数、カギ型(L字型)やコ字型になったワイドな下足入れに見学者は例外なく感嘆の声をあげると聞きます。

価格を抜きにすれば、既製品の建売住宅より注文住宅が希望の人が多いことや、マンションのセミオーダーやカラーセレクト、無料オプションを希望する人の多さなどを知ると、ユーザーは自分なりのもの、人と違うもの、好きなものを欲しいのだと分かります。

心理学者や社会学者の分析では「自己実現の欲求」によるとなりましょうか?

決まった大きさと枠の中に、好みのレイアウトや色や素材でマイホームを作り上げるというのは簡単ではありません。少なくとも新築マンションでは制約が大き過ぎます。しかし、中古マンションでリフォームするつもりなら「自分色の家」を作ることは可能です。

DENを設けて、書斎にする、趣味の部屋にする、女の城にする、衣装部屋にする。このような部屋作りもリッチな気分を味わえるに違いありません。

以上のような形で、ちょっと自慢の家を作ってみませんか?

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