第631回 気を付けたい都心マンション。それは角地に建っていますか?

このブログは5日おき(5、10、15・・・)の更新です。

このブログでは、居住性や好みの問題、個人的な事情を度外視し、原則として資産性の観点から自論・「マンションの資産価値論を展開しております。

 

都心マンションでよく見られる残念な立地条件。それは、両側からサンドイッチされた狭い敷地に建つタイプです。

 

都心の小規模マンションは、敷地が狭くても大きく見える建物か、隣接の建物から少しでも距離が取られているか、ここが注目ポイントです。前面道路が片側だけより、二方道路、三方道路がベターです。

 

広い敷地なら、角地でなくとも敷地の真ん中に寄せて建てる、すなわち敷地の中で広い空間を確保して建てることも可能ですが、都心の狭い敷地にマンションを建設しようとすれば、建ぺい率80%の条件の中で目いっぱいに建てるので余裕は殆ど生まれず、隣のマンションとは窓を開けると握手ができてしまうような状態になるものです。

 

その点、角地に建つ建て物は窓先に余裕ができるので、圧迫感はなくなります。都心の狭小敷地にできるマンションは、角地であることが最低条件と言えます。もっとも、三方道路であっても、その幅が4mしかないようではあまり意味がないのですが・・・

 

マンションは、比較的小規模であっても大きく立派に見える方が、こじんまりとして、かつ街並みに埋もれてしまうものより良いはずです。300戸を超えるような大規模で高層・超高層のマンションの方が、50戸足らずの小規模で目立たないマンションより高く評価され、リセール価格も高いことが分かっています。

 

何もかも理想的な物件はありませんが、たまたま気に入ったマンションが小規模というときは、道路づけに注目しましょう。角地ですか?その道路幅員は何mですか?そのマンションには存在感がどれだけ感じられますか?

 

何mと聞いても、ピンと来ない人は、周辺のビルやマンションを探してみましょう。大小があるでしょうし、角地だとこうなるが、サンドイッチ状態のマンションはこんな感じとイメージできるはずです。

 

道路幅が広くても12m程度のマンションでは、お向かいさんから覗こうとすれば覗かれてしまうのだから、それが半分の6m道路になっても大差ないよという意見もありますが、気分的には随分違うと思いますし、まして存在感という観点では大きく異なるはずです。

 

土地がなく、大きく立派なマンションを建てることが難しい中で、仕方なく狭小敷地でもマンション建設に踏み切ってしまうデベロッパーがあります。多くは中央区や文京区、新宿区で見られます。検討なさるときは、角地かどうか、道路幅が何mか、周囲の建物との競争で存在感をアピールできるマンションかどうかという視点を持っておくことが必要です。

大きく誇張して描かれた外観パースなどに目を奪われてはなりません。

 

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