月別:2010年8月

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住宅ローン控除の勘違い

7月のこと、都内の某マンションが発売され、その動向が注目されていたが、立地条件の良さから、第1期110戸の即日完売を達成した。おおかたの予想通りではあった。  こうした好調マンションの事例は、ここのところ増えているが、その背景には低金利、住宅税制の軽減措置があることに加え、景気の先行きに薄明かりが見えてきたこともあるようだ。  まだまだ本格回復には遠いが、業界関係者の顔には安堵感も幾分見られる。 さて、好調を支える要因になっている税制だが、その一つに「住宅ローン減税」がある。住宅ローン減税とは、 […]

不動産は縁ものか

 縁とは「ゆかり、えにし、関係」である(広辞苑)と、書かれている。また、縁の使い方としては、「縁は異なもの味なもの」「縁もゆかりもない」などが知られている。 「買い手と物件の出会い」、「買い手と営業マンの出会い」―このふたつがマンション・不動産における“縁”というものである。 より理想に近づけようとお見合いをくり返し、いつまでも結婚しない人。たくさんの出会いと恋愛をしながら、中々結婚しない人。こうして、婚期を逸した人も世の中には随分といるようだ。何百万人もいる結婚対象の中から一人だけ選んで一生の […]

EV対応マンションが流行する?

 東京都江東区は、新築マンションに電気自動車(EV)用の充電器設置を求める項目を区の指導要綱に新設した。  EVは、地球温暖化対策の一つである。先進各国では、日夜EVの開発競争が盛んである。日本では、三菱自動車が先行しているが、今年12月には日産が「リーフ」というEVを発売する。現在、予約状況は非常に良好と伝わっている。  トヨタも、アメリカのEV開発のベンチャー企業に出資しており、早晩、ハイブリッド車だけでなく、EVにも進出することは間違いないだろう。 今後、ハイブリッド車や電気自動車が主流に […]

マンションの買い時はいつ?

 マイホームは、過去から見れば今の方が高いが、未来から見れば今は安い。だから今がチャンスである」という誰かの言葉がある。  これは、過去に買いそびれた人は、「もっと早く購入しておけばよかった」と思うだろう、既にマイホームを手にした人は「もう少し早く買っておけば、今頃はローンも残り少なく余裕ある暮らしができたのに」と思うだろうということを表している。  バブル経済の真っただ中で買った人を除けば、早く買って失敗したという話は殆ど聞かない。むしろ、購入のタイミングが遅かったという後悔の声の方が多い。 […]

郊外マンションを選ぶ人

「マンションは利便性」という常識に逆らうような郊外マンション。こうした物件を選ぶ人はどんな基準で選ぶのだろうか? 1.都心からは遠いが、現住所からは近い。つまり、現状と利便性は変わらないからである。郊外でマンション開発をする事業者は、周辺の、いわゆる地元需要を狙っていることになる。 2.勤務先が都心にあるわけでないから、そもそも不便ではない。自分にとっては便利なのだ。こうした顧客も地元需要の部類に入るのである。現住所は別のところにあったとしても、その郊外マンションに住むことは勤務先に近くなる条件 […]

マンション業者に対する誤解

マンションの設備・仕様を、より差別化して(差別化策はそれだけではないが)競争に勝ち抜く戦略は、いつの時代も同じだが、業者の主眼とするところは変化しているように思う。 かつては、豪華さを競うことが多かったのが、最近は設備の使い勝手や機能性を優先するものが増えているような気がするのである。 豪華さという点では、そこまでしなくてもというほど、高額でオリジナルティの高いものを採用していた時代があった。例えば、天然石を張った室内廊下や洗面室、飾り天井のリビングルーム、陶製の化粧台、板張りの壁、デザインの良 […]

新築マンションはもう要らない?

「新築マンションはもう建設の必要がないのでは?」と、このような疑問の声がある。これは、中古マンションを買いたいと考えている人の話である。  最近、中古マンションも値上がりし始めたという統計(首都圏)が出ている。2年ぶりに上昇に転じたようだ。景気回復の兆しの一つでもあるが、注目すべきは今後の見通しで、「新築マンションの供給水準が低レベルなので、中古マンションは値上がりしやすいという専門家の見方があることだ。  筆者も同意見で、新築が品薄のときは中古に流れる買い手が増えて、中古の相場は底上げされるも […]